鬼怒川温泉へ

 先月、卒業旅行として鬼怒川温泉へ行った。こんなに健康面や周囲の人数、距離に気を使った旅行は初めてだが、コロナが流行りだしてからしばらく経っているためマスク、アルコール、飛沫防止が徹底までいかないまでも、染みついているようだった。


 宿泊施設は、鬼怒川温泉駅から徒歩20分ほどの所に位置する「鬼怒川温泉ホテル」。ここのビュッフェが最高に美味しかった。藁納豆、ゆば、その場で握ってくれる小さいおにぎり(具は選べる)、佃煮、全部が一口くらいの量で、小皿に入っていたため、いつもの2、3倍は食べたと思う。小さくされるといつもより食べれてしまうのはフシギである。


 交通手段は車ではなかったため、初日は鬼怒川温泉駅の手前で降りて、東武ワールドスクウェアへ。私は幼い時に行ったことあるくらいであった。全く覚えていなかったが、行ってみると楽しい楽しい。東武ワールドスクウェアは東京タワーやスカイツリー、東京駅、ピラミッド、凱旋門、世界中の建造物や世界遺産が25分の1になって再現されているミニチュアパークである。写真を撮るつもりがなくても、気がつけばカメラロールは建造物だらけになっている。屋外なので雨ざらしなのか、壊れないのかなと思って聞くと、やはり定期的に修理に入っているらしい。映えの裏側には、努力があるのだ。見ながら歩いていると、1台ポツンとプリクラ機のようなものがあるではないか。これは撮るしかない。中を覗くと、「ん?証明写真機?」。あるよね、こういう証明写真と同じboxの写真機。あのチープ感が逆に新しく、3人で入った。2人でも狭いのに、もう3人目は顔以外、外である。それはそれで面白く、1mmも盛れない写真を撮った。今その写真はスマホケースに入っている大切な写真だ。これはたぶん、ズボンにインするのが再流行したのと同じ感じだろう。スマホも小さくなっているくらいだ。時代は繰り返される。確かに。


 次の日は、ロープウェイに乗って猿のもとへ。ロープウェイは人数が揃わないと運航しないシステムで、密だったから少し気になったが、いざ猿のもとへ。猿って、知能が高くて、あれは動物なのか?一生懸命、おりの鍵を開けようとしていたぞ?ちょっと怖かったが、握手して、、る風の写真を撮った。おやつをあげれるのだが、猿が手をのばしてちょーだいしているのでかわいい。
 最後は鬼怒川温泉駅付近でお土産を買って列車までの時間を過ごした。なんと駅の前に足湯スペースがあるのだ!入るしかない!熱すぎず、ぬるすぎない、これは何時間も入れてしまう。歩きで疲れたら入るべし。お土産は、「バームクーヘン工房 はちや」の紙袋を提げている人がたくさんいたのでどうやら有名らしいということで隣のカフェで食べてみた。醤油味、はちみつ味、ノーマル、チョコの味の食べ比べセットがあるので、試しにそれを。醤油とバームクーヘンて合うんだ!新しい発見。私はバームクーヘン言えば「ねんりん家」派である。似ていた。しっとりとした重量のある生地、とても美味しかった。それに温めるとさらに美味。


 卒業旅行にしてはすごく静かな旅行だったが、時間に追われることのない、ゆったりとした良い旅となった。また行きたい。

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